ユニバーサルデザイン研究会
トップUDとは?行動指針活動計画活動報告UD情報メンバー
トップページユニバーサルデザインとは?>バリアフリーとの違い
ユニバーサルデザインとは?
ユニバーサルデザインの7原則 UDの7原則
@公平であること @公平であること
A自由度が高いこと A自由度が高いこと
B簡単であること B簡単であること
C分かりやすいこと C分かりやすいこと
D安全であること D安全であること
E疲れず持続できること E疲れず持続できること
Fアクセスしやすいこと Fアクセスしやすいこと
ロン・メイス ロン・メイス
バリアフリーとの違い
バリアフリーとの違い
 バリアフリーは、1980年代に国際障害者年を契機に広まった考え方で、「バリア=障壁」を「フリーにする=取り除く」ことを目的とした運動です。これにより、車椅子用のスロープや昇降機の設置、エレベーターの改良、障害者用のトイレや浴室が開発されました。
 バリアフリーの考え方はとても良い事です。しかし、バリアフリーは元々そこにバリア(=障害)が存在することを前提とし、それを取り除こうとする活動であり、障害者が不便に感じる製品や環境をより利用しやすいように改善していこうとする『対症療法的』な対応でした。また、障害者の利便を追及するあまり、一般の健常者が利用できない専用施設や、一般の健常者が不便を感じる弊害を生む場合などもあり、問題もありました。つまり、この運動はいわば『はじまりの運動』だったと言えるでしょう。
 1990年代に入り、バリアフリーの考え方をさらに発展させたユニバーサルデザインが誕生しました。ユニバーサルデザインは、障害者のみならず、健常者も等しく利用できる製品や環境を設計するという考え方で、最初から『全ての人に』という観点で設計することを勧めています。すなわち、『予防治療的』な考え方と言えるでしょう。
 バリアフリーに内在する問題として、対象者、すなわち障害者や高齢者を特別扱いしていることがあります。これは、対象者にとっての利便性を向上させる反面、それ以外の健常者に不便を強いる場合があるばかりか、特別扱いをしていることで、何かよいことをしてあげている…というような感覚を生み出し、健常者の認知や関心を失わせる契機にもなりかねません。最も重要なことは、心のバリアフリー、すなわち特別扱いをしなくても良い製品や環境を作り出すことにあるのです。
 一部の対象者に対して特別扱いをしなくてもよい設計が、すなわちユニバーサルデザインなのです。真に誰もが不便を感じない製品や環境が生み出された場合、その製品や環境に対しては、もはや障害は障害ではなく、弱者は弱者でなくなります。そうなって初めて、障害者や高齢者等の社会的弱者に優しい社会と言えるのではないでしょうか。 
Copyright 2005 Universal Design Consortium.
All Rights Reserved.
問合せ(メール)